必見!ヴィンテージTシャツ/Tシャツのボディと代表的なブランドをご紹介

トップス

恐らく着たことのない人はいないと思われるファッションアイテムがTシャツです。
昨今、世界的に大人気となっているヴィンテージTシャツ。
今回は、そんなTシャツのボディに焦点を充てながら、代表的なTシャツのボディブランドを幾つかご紹介していきたいと思います。

日常的に当たり前に着用しているTシャツ。いったいTシャツはいつからあるのでしょう?
実は、Tシャツがいつ誕生したのか、明確な記録は残っていないそうです。

元々ウール素材の制服を着用していたアメリカ軍。
コットン素材の下着を着用して快適に過ごしていたヨーロッパ兵の制服に着想を得て、アメリカ軍が作った下着がTシャツの起源とされています。これが1910年代の出来事だと言われています。

下の画像は1940年代のアメリカの船員がTシャツを着用している画像です。画像では素材感など細かな部分は分かりませんが、形状は現代のTシャツと遜色ありません。

1939年、映画「オズの魔法使い」のプロモーション用に緑色のTシャツに「Oz」とプリントして販売されたという記録があります。
一説では、これが商業用プリントTシャツの起源とも言われています。

犬

随分と昔からプリントTシャツが存在していたんだね

1950年代に映画でジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドがTシャツを着用したことが切っ掛けとなり、若者たちに流行ったことで、
Tシャツがファッションアイテムとして認知されたようです。

現代では、様々な素材を駆使してTシャツが作られるようになり、とてもハイスペックなTシャツも存在するようになりました。

ヴィンテージやユーズドのTシャツは、年代により素材の変化が見受けられます。

犬

時代によって素材に違いがあるなんて知らなかった

Tシャツは、下着/肌着として誕生した経緯があるので、長い間コットン100%で生産されてきました。
そうした流れの中、1970年代半ばからコットンとポリエステルの混紡素材でTシャツが生産されるようになります。
1980年代には、Tシャツの素材は混紡素材が主流になっていたと言われています。


コットンとポリエステルの混紡素材で生産されるようになった理由はいくつかあります。

猫

下のカラーバーをクリックすると理由が見れるわよ

コットンとポリエステルの混紡素材でTシャツが生産されて主な理由
  • 耐久性の向上:ポリエステルは耐摩耗性に優れている素材です。洗濯や着用による劣化を緩和させました
  • 皺になり難い:ポリエステルを混ぜることでコットン100%よりも皺になり難くなりました。
  • 速乾性の向上:ポリエステルは吸水性が低いので、洗濯後の乾燥時間を短縮されました。
  • コスト削減:ポリエステルは比較的安価な素材なので、生産コストを抑え、手頃な価格で消費者へ提供することができました。
  • 色落ちの軽減:ポリエステルは染色性が高く、色落ちし難い素材です。コットン100%に比べると、鮮やかな色を保ちやすくなりました。

画像で、素材の違いによる風合いを見分けるのは非常に困難です💦
実際に手に取って違いを確認してみてください!

一見しただけだと気付き難い変化が縫製です。間違い探しのような感じさえするかもしれませんね。笑
主に裾や袖の縫製が、時代の流れと共に変わっていきます。

1990年代半ば頃までは、裾/袖ともにシングルステッチが採用されていました。
ブランドにより時間軸は異なりますが、1980年代~1990年代にかけて縫製機械の進化により、シングルステッチからダブルステッチに移行し始めます。

猫

素材だけじゃなくて縫製も時代によって違いがあるのね

ダブルステッチ対応の機械は高速縫製を可能にして、生産効率を向上させました。これにより、各社が次々に導入を進めていきます。

シングルステッチからダブルステッチに移行することでTシャツの品質も向上します。
ダブルステッチが1番最初に採用された箇所は、Tシャツで最も負荷のかかる裾です。後に、裾の次に負荷のかかる袖にも採用されます。

裾⇒袖の順にシングルステッチからダブルステッチに移行していき、1990年代半ばには殆どのTシャツがダブルステッチに切り替わっていたそうです。

補足

シングルステッチでも補正強度は充分しっかりしていました。
例えば、シングルステッチだとステッチが目立ち難いので、外観的な利点があったと言えます。
縫製の側面でも、シングルステッチは生地に対して柔軟なのでストレッチし易いという利点があります。

なので、決してシングルステッチ=劣っている縫製、ということではないのです。

ここからは、現在も販売を行っているブランドから、残念ながら現在は活動していないブランドまで、
代表的なボディブランドの歴史や特徴なんかを簡単にではございますが、ご紹介していきたいと思います。

HANES

1901年にアメリカで誕生したHANES。
現在も販売されている「3P-Tシャツ(3枚パックTシャツ)」は、その着心地の良さが評価され、メンズアンダーウェアで不動の地位を確立しました。
肉厚なビーフィーに代表されるように、プリントTシャツに留まらず、現在も世界中に幅広くファンを抱えているブランドです。
Tシャツのボディとしての完成度が素晴らしいブランドですね。

GILDAN

1984年に設立。Tシャツで北米№1の売り上げを誇るブランドで、Tシャツのシェアが世界一とも言われています。
ヴィンテージTシャツのボディで目にするだけでなく、現行品のプリントTシャツでも使用されていることが多いボディですね。
サイズ展開が驚くほど幅広いです。XL以上のサイズになると、とても着丈が長いのが特徴の1つです。現行品のGILDANボディのサイジング、とても好きです。

ANVIL

1899年にアメリカでアンダーウェアメーカーとして創業し、1942 年にはワークウェアの製造を開始。その後、1976年からTシャツの製造をスタートさせます。
一説では、Tシャツを下着からファッションウェアに発展させたブランドはANVILだと言われています。
2012年にGILADANに買収されましたが、ANVILブランドは今も健在です。

FRUIT OF THE LOOM

アメリカ・ケンタッキー州に本拠地を置く170年以上の歴史を持つ世界有数のベーシックアパレル/アンダーウェアメーカー。
現在もTシャツだけでなく、ソックスなど幅広いアイテムを扱っていて、世界中にファンがいる老舗ブランドです。

SCREEN STARS

FRUIT OF THE LOOMの子会社として設立されました。青タグ=コットン100%、赤タグ=混紡素材、というのが有名ですね。

染色技術やプリント技術の高さに加え、スウェット等で用いられるトンプキン編みという方法でボディを生産するなど、とてもハイクオリティなブランドです。
生地の編み立てから縫製まで一貫生産体制を取っていたことで、多くのファンを獲得していました。

1990年代後半にFRUIT OF THE LOOMによって統合され、後に「Fruit of the Loom Heavy Cotton」などの新しいブランド名にリブランディングされました。

暫くSCREEN STARSとして活動を行っていませんでしたが、2008年に再稼働し始めました。個人的に、とても好きなブランドの1つですね。

TULTEX

1938年アメリカ・バージニア州で設立された歴史あるブランド。
Marlin Manufacturing Corporationとして設立され、最初はスポーツウェアの生産に従事していたそうです。

その後、1970~1980年代頃にTultex Corporationとして認知されるようになり、Tシャツを含めたカジュアルウェア市場でシェアを広げていきます。
しかし、1990年代後半に経営が悪化して、2000年に破産申請を行いました。現在、日本国内ではライセンス契約によりTULTEXブランドが引き継がれています。

他ブランドとは異なる、TULTEX特有のフェードしている風合いがヴィンテージ愛好者から好まれている印象があります。

BROCKUM

1974年にイギリスで設立。後にニュージャージーへ移転します。
BROCKUMには、何度かの買収劇がありました。

1984年
トロントを拠点とするConcert Productions International (CPI)に買収されました。
この時期から、BROCKUMは音楽業界向けの公式ライセンスアパレルを専門とする企業としての地位を確立しました​。

1988年
Labatt Brewing Companyに買収されました。
Labatt Brewing Companyの所有下では、BROCKUMは「Collection」および「Group」タグの使用を開始。
公式ライセンスアパレル市場での存在感を更に強化しました​。

1997年
ミネソタのNice Manという会社に買収されました。これにより、BROCKUMは最終的に独立したブランドとしての活動を停止しました。

BROCKUMのTシャツは公式グッズとして生産されていたため、1980~1990年代のTシャツとしては印刷技術がしっかりしていることが特徴の1つです。
こちらもヴィンテージ愛好者から人気の高いボディですね

GIANT

1980年代後半に設立。
当初は一般的なTシャツメーカーとしてスタートしましたが、すぐに音楽業界との提携を強化し、バンドTシャツの製造で有名になっていきました。
1990年代にNIRVANAやAEROSMITH、METALLICAなど著名なアーティストの公式ライセンス契約を結んでいました。

GIANTボディ最大の特徴は、厚手な生地と鮮明なプリントです。

2000年代初頭までのTシャツは確認されていますが、現在の活動状況は不明です。

ONEITA

1893年にニューヨークで設立。設立当初はソックスやアンダーウェアの生産を行っていました。
1940~1950年頃、徐々にTシャツやスウェットなどのカジュアルウェアの製造に焦点を移し、これによりブランド知名度を高めていきます。

最盛期にはTシャツシェアが北米で4番目というシェアの高さを誇っていました。
ヴィンテージやユーズドのTシャツで、バンドTシャツだけじゃなく企業系Tシャツのボディとして目にする機会があるのが、ONEITAの特徴かもしれません。

しかし、1990年代後半に経営難に陥り、その後、数回の所有権の移転を経て倒産。
現在、日本ではライセンス契約をしているのでブランドとして現存していますが、アメリカでの流通は無いと言われています。

Changes

1980年代初頭に設立。設立当初から、Tシャツのボディメーカーとして活動を開始。
1990年代から、ミュージシャンや映画、キャラクターなどの公式Tシャツのボディとして使用されることが多くなっていきます。

Changesは、当時の最先端プリント技術を採用していたと言われていて、高い発色性が人気の理由となっていました。
ボディやプリントのフェードした風合いが、ヴィンテージ愛好者から人気のブランドですね。

現在は、Changesというブランド名でTシャツの生産は行われていないと思われます。

LIQUID BLUE

1987年にアメリカで設立。ブランドを設立したのは、音楽とサブカルチャーを愛する複数人の若者だったそうです。

ブランド最大の特徴は、カラフルで複雑なタイダイ染めのTシャツです。これにより、LIQUID BLUEのTシャツは他のブランドとは一線を画すものとなりました。
Grateful Deadをはじめとする多くのアーティスト、映画やキャラクターなどの公式ライセンス契約を結び、公式Tシャツを数多く販売しています。

タイダイ染めの技術が高いだけでなく、生地の耐久性があるのも特徴です。
現在もLIQUID BLUEは、公式ウェブサイトや大手オンライン小売店を通じて製品を販売しています。

正直なところ、私自身はヴィンテージ主義というわけではありません。ですので、現行品も安価な古着のTシャツも購入します。
あくまでもファッションアイテムとして見ているので、ヴィンテージのコレクターというわけではないのです。

ただ、ヴィンテージ主義でなくても、ボディに関する情報/豆知識を持っていれば、自分好みの素材感やサイズ感を見付けやすかったりすると思います。

今回ご紹介したボディのブランド以外にも、WINTER LANDなど人気のボディは他にもまだまだあります。
実際に手に取ってみて、自分好みのボディを探してみてはいかがでしょうか。

良かったらWEAR TUNESのプリントTシャツもご覧ください♪

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それでは◎

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