タイトでぴったりしたファッションからオーバーサイズのゆったりしたファッションまで、ファッションのスタイリングには様々なシルエットが存在します。
スタイリングには5大シルエットというものがあり、「Aラインシルエット」 「Iラインシルエット」 「Vラインシルエット」 「Xラインシルエット」 「Yラインシルエット」と呼ばれています。
自分に合ったシルエットや、アイテムに合ったシルエットを知ることで、おしゃれな着こなしを自然とつくれるようになります。
今回は、代表的なAラインシルエットとVラインシルエットをご紹介します。体型カバーやスタイルアップ効果もあるので、参考にしてみてください。
Aラインシルエット/Vラインシルエットの歴史
▼Aラインシルエットの起源
Aラインは、1955年にクリスチャン・ディオールの後継者であるイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)がディオールのために発表したコレクション「トラペーズライン」がその始まりとされています。
▼Vラインシルエットの起源
1980~1990年代初頭にかけて肩パッドを使用して上半身にボリュームを持たせるジャケットやスーツが流行しました。
Vラインの起源は明確にされていませんが、現在のVラインは当時のように上半身にボリュームを持たせたシルエットを指すことが多いです。
一説では、1955年にAラインと共に発表されたYラインの進化版とも言われています。
Aラインシルエットとは
アルファベットの「A」のように下に向かって徐々に広がっていくシルエットのスタイリングのことです。
「A」の頂点が肩で、裾に向かって広がっていくイメージになります。
Aラインシルエットの特徴
主な特徴は下記の通りです。
1つずつ紐解いていきましょう。
①体型をカバーしやすい
Aラインシルエットは、どんな体型の人でも取り入れやすいスタイリングです。
特に下記のようなことを気にしている方にはオススメなスタイリングでもあります。
≫小柄な方:縦ラインを強調するスタイリングなので、背を高く見せることができます
≫肩幅が広いのが気になる方:上半身をコンパクトにまとめるスタイリングなので、肩幅もコンパクトに見せることができます
≫下半身が気になる方:ウエストを強調しつつ、下半身にボリュームを出すスタイリングなので、ヒップや太ももを隠す効果があります
僕にも似合うかな
②スタイルアップ
Aラインシルエットは、以下のような理由からスタイルアップ効果の支持を得ています。
≫ウエストの強調:ウエスト部分が自然なラインを描くことで、上半身のラインが強調され、細く見える効果があります
≫腹部のカバー:ウエストから裾にかけて広がることで、腹部の膨らみをカバーし、スムーズなラインを作ります
≫視覚的な延長:広がる裾が視覚的に脚を延長し、全体のシルエットがスリムで長く見えるようになります
③幅広いシーンで活用しやすい
Aラインシルエットが幅広いシーンで活用しやすい理由には、以下の点が挙げられます。
≫動きやすさ:広がりのあるデザインは動きを妨げにくく、日常の様々なシーンで快適に過ごすことができます
≫レイヤリングしやすい:Aラインシルエットは重ね着しやすいので、カーディガンやジャケットなどのアウターを合わせてもシルエットが崩れにくいです
≫トレンドに影響されにくい:様々なファッションアイテムでスタイリングしやすいので、幅広いシーンで活用できます
Aラインシルエットは実用性が高いのね!
男性にも女性にもオススメね!
Vラインシルエットとは
アルファベットの「V」のように、下に向かってタイトになっていくシルエットのことです。
逆三角形の形だね
Vラインシルエットの特徴
主な特徴は下記の通りです。
1つずつ紐解いていきましょう。
Vラインシルエットは、肩幅が広く見えるようなジャケットやオーバーサイズのトップスを使い、逆三角形のシルエットを作り出します。
これにより、肩や胸元にボリュームがあるため、上半身に視線が集まり、ウエストやヒップのラインをカバーする効果があります
ウエストを引き締め、上半身にボリュームを持たせるVラインシルエットは、ウエストの細さを強調し、スタイルアップ効果があります。
視覚的にウエストが細く見えることで、全体のプロポーションが良く見え、スタイルがより引き立ちます。
特に、ウエストベルトやタックインのスタイルは、スタイルアップを助けます。
Vラインシルエットは、フォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで幅広く活用できます。
例えば、オーバーサイズのブレザーやジャケットはビジネスシーンやフォーマルなイベントに適しており、
Tシャツやスキニーパンツと合わせるとカジュアルでスタイリッシュな日常のコーディネートにもなります。
多様なスタイリングが可能なため、さまざまなシーンで取り入れやすいです
上半身に特徴が出るから下半身はシンプルな方がいいね
スタイリングのコツと注意点
Aラインシルエットのコツと注意点
▼コツ
Aラインシルエットで主に使われるのはワイドパンツです。太股や脹脛など、自分がカバーしたい部分に合わせてボトムスの長さを選ぶのがポイント。
女性の方は、ワンピースやギャザースカート、フレアスカートなどの裾にかけて広がりのあるアイテムもおすすめです。
▼注意点
Aラインシルエットは、ウエストを強調するスタイリングになりやすいです。ウエスト周りをカバーしたい方は、タックインを有効に使ったり、
レイヤードスタイルを織り交ぜるなどの工夫をすると良いですね。
ℹ️シャツの種類によってタックイン/タックアウトを分けることができます。詳しくはこちらをご覧ください👇
Vラインシルエットのコツと注意点
▼コツ
Vラインのシルエットを作る際は、男女問わずスキニ―パンツが活躍します。女性の方はタイトスカートでもOKです👌
細身のボトムスやスカートに、ゆったりしたトップスやボリューム感あるアウターを合わせて、下半身がスッキリ見えるようにしましょう。
▼注意点
上半身/下半身の両方がゆったりしているとVラインになりません。上半身にゆとりが足りないと中途半端になり、着膨れしている印象になるので注意!
下半身はできるだけタイトなアイテムを選んで、トップスとのバランスを意識するのがポイント。上下のバランス感が、とても重要になります。
メリットとデメリット
それぞれ特徴を持つAラインシルエットとVラインシルエット。ここではメリットとデメリットについて触れておきます。
Aラインシルエットのメリットとデメリット
🔶Aラインシルエットのメリット
▼体型カバー効果が高い
ウエスト周りを強調しつつ、気になる部分を自然にカバーできます
▼スタイルアップ効果が高い
ウエストが絞られて裾が広がったシルエットにより、ウエスト位置が高く見え、脚長効果が期待できます。
▼柔らかな雰囲気
ふんわりと広がるシルエットが、柔らかな雰囲気を演出しやすいです。特に女性の場合、柔らかい素材のスカートを合わせると演出効果が高まります♪
🔶Aラインシルエットのデメリット
硬すぎる素材を下半身にもってくると膨張して見えてしまい、全体的に重たく見えることがあります。トップスをコンパクトにすることをお忘れなく!
Vラインシルエットのメリットとデメリット
🔶Vラインシルエットのメリット
▼スタイルアップ効果
縦のラインを強調することで、脚長効果やスタイルアップ効果が期待できます
▼着痩せ効果
体のラインを拾いにくいため、気になる部分をカバーできます
▼どんなアイテムとも合わせやすい
シンプルなシルエットなので、様々なアイテムと組み合わせやすく、着回し力が高いです
▼シンプルで上品な印象をつくりやすい
特に下半身においてはシンプルですっきりとしたシルエットになるので、洗練された印象を与えてくれます
🔶Vラインシルエットのデメリット
シンプルなシルエット故に、地味に見えることがあります。
光沢感のある素材のアイテムを使ったり、アクセサリーを取り入れることで、地味な印象を回避できますよ!
誰でもすぐに真似できる!Aラインシルエットのコーデをご紹介!
Aラインシルエットのコーデを3つご紹介します。
▼ライダースを使ったAラインシルエットのコーデ
ジャストサイズのボーダーニットにタイトなライダースを重ねて、下はゆったりしたワークパンツで◎
ボーダーのオレンジとパンツのステッチのオレンジをさりげなく合わせてアクセントに♪
同じアイテムでも、アイテムの色をホワイトとブラックで統一すると、
モードな印象に変身することも出来るこのコーデ。
年齢やジェンダー問わず、幅広い方に真似して頂けるコーデです!
▼スポーツミックスのAラインシルエットコーデ
トップスにタイトサイズのトラックジャケット、インナーにタイトサイズのフーディーを使うことで、
タックインせずにハイウエストな印象に。
ゆったりしたワークパンツが自然とAラインのシルエットをつくってくれます。
スポーツミックスのアクティブなコーデでもAラインシルエットを活用できます◎
▼レイヤードの効いたAラインシルエットのコーデ
タイトサイズでショート丈のデニムジャケットに程好いサイズのニットをインナーにすることで、
自然なレイヤードがつくれます。
そこにゆったりしたワークパンツを合わせるだけでAラインシルエットの完成です◎
このコーデも、アイテムの色をホワイト&ブラックに変えるだけでモードな印象になりますね♪
こちらも年齢やジェンダーを問わない着こなしです!
誰でもすぐに真似できる!Vラインシルエットのコーデをご紹介!
Vラインシルエットのコーデを3つご紹介します。
▼ボリューム感あるアウターを使ったVラインシルエットのコーデ
トップスはオーバーサイズのフリース、インナーに程好いサイズのフーディー。
トップスがオーバーサイズなので裾丈がヒップラインになっていますね。
パンツはストレッチの効いたスキニーパンツ。
このコーデ、画像は男性ですが、女性がメンズライクなイメージで着こなすのも可愛いと思います♪
▼ライダースを使ったVラインシルエットのコーデ
程好いサイズのフーディーの上から羽織れるくらい、少しゆったりサイズのライダースをトップスに。
下半身はタイトシルエットのトラックパンツを合わせます。
ラインが入っているトラックパンツだと、縦のラインをより強調できるので脚長効果を得やすくなります👍
画像では太めのラインが入っているので、縦のラインが分かりやすいですね◎
▼オーバーサイズTシャツを使ったVラインシルエットのコーデ
トップスはオーバーサイズのTシャツ。画像は、182cmの男性が3XLを着用しています。
完全に肩が落ちるような袖丈で、ヒップラインの下まである着丈の長さ。
ストレートよりも少し細い、スリムシルエットなパンツをロールアップ。
勿論スキニーパンツのようなタイトシルエットでも相性良いですが、上半身をしっかり大きくしていれば、下半身はスリムシルエットでもVラインをつくることが可能です◎
おわりに
いかがでしたか?
AラインシルエットもVラインシルエットも、ジェンダー問わず取り入れられるシルエットのスタイリングです。
お気に入りの服を自分に1番似合う形で着こなしたいと感じている方は、ぜひシルエットを意識してみてください。
慣れてくると、自分の体型や好みに合ったスタイルが自然と分かるようになってくるはず。
WEAR TUNESでは、AラインシルエットやVラインシルエットのスタイリングに活用できるアイテムを展開しています!
是非オンラインショップをチェックしてみてください♪
それでは◎
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